1月8日は歴史上では皆さんご存じのように
1989年1月7日に昭和天皇の崩御して元号が昭和から平成に改元された日として有名です。
昭和最後の年として昭和64年は僅か7日間で終了しています。
その為、硬貨などの昭和64年に製造されたものは希少価値があり、コレクターの間で高値で取引されている物もあります。
ちなみに大正が終わり、昭和元年も僅か7日間でした。
SONY ポータブルヘッドホンアンプ PHA-2
さて、SONY ポータブルヘッドホンアンプ PHA-2ですが、いわゆるポータブルヘッドフォンアンプになります。
2012年に発売されたPHA-1の後継機として2013年10月25日に発売された「PHA-2」。
発売当時はまだハイレゾが普及してまもなく、ポータブルヘッドフォンアンプもそれほど普及していませんでした。
しかし、今ではヘッドフォンアンプは音楽を聴く上で重要なアイテムになっています。
PHA-2は発売当初の販売価格は55,000円前後と気軽に購入できる商品ではありませんでしたが、発売から4年以上経過して程度の良い中古品が数多く販売されています。
価格も15000円くらいから20000円を切る程度の値段で手に入りますので購入したときの効果と比較して非常にコストパフォーマンス優れているポータブルヘッドフォンアンプになります。
SONY PHA-2ポータブルヘッドフォンアンプとDACは、ウォークマン、スマートフォン、iPod、iPads、およびコンピュータのUSBソースからのサウンドを向上させるために設計されたポータブルヘッドホンアンプです。
移動時にも使えるDAC /ヘッドフォンアンプとしてSony PHA-2はサイズがちょっと大きめですが最適な商品です。
PHA-2の重さは270g、ヘアライン仕上げが映えるブラックカラーを特徴とするアルミのケースに収納されています。
端子類は、マイクロUSB、または標準のUSB経由のiPad / iPhone / iPad、またはソニーウォークマンのmini-USBコネクタを介した高解像度サポートの端子やPCからのデジタル入力のための規定を備えています。
PHA-2は、ライン出力を兼ね備えたミニステレオ入力を介してアナログ信号も受け入れます。
出力には、ミニステレオヘッドフォン出力とライン出力がを備えています。
PHA-2の片側には、ラインレベルとヘッドフォンの出力を選択し、通常またはハイゲインのアンプ出力レベルを選択するためのトグルスイッチがあります。
PHA-2のコントロールには、前面にバンパーで保護された大きな音量ノブがあり、PHA-2の電源スイッチもこのノブを回すことによってオンとオフを切り替えます。
音量ノブの隣には2つの小さなLEDがあり、ユニットが再生されているときは、「電源」LEDが緑色に点灯し、最初に電源をオンにしたときに内部充電式3.7V 2160mAhリチウムイオンバッテリの充電レベルが一連の点滅で通知されます。
3回の点滅は完全充電などを意味します。もう一つ下のLEDは充電中に赤く点灯します。
PHA-2の背面には、3つのデジタル入力と、現在アクティブなものを選択するための小さなスイッチがあります。
音量をミュートするスイッチや曲をコントロールするような機能は搭載していません。
PHA-2をDACとして使用する場合でも、ヘッドフォンアンプとして使用する場合でも、PHA-2に接続するすべてのデバイスに対応した端子はPHA-2の上面に表示されていますので迷うことは無いと思います。今回はiPhone 6を直接デジタル光速 - USBコネクタ経由、Astell&Kern AK100をアナログ入力経由、SONY NW-ZX1を専用コネクターでデジタル入力、マイクロUSB経由でApple MacBook Airなどのさまざまなデバイスにつなげましたが接続は非常に簡単にできました。
PHA-2 DACセクションは、デジタル入力のいずれかを介してPCM最大192/24、DSD 2.8(64x)、DSD 5.6(128x)などの幅広いデジタルフォーマットをサポートします。
ソニーの技術資料によると、DSD 5.6はMacでは使用できず、Audirvana Plus 128x素材を使用すると再生用に自動的に176.24 PCMに変換されます。
PHA-2は、Windows用の独自のドライバを使用する非同期USB 2.0転送モードを採用しています。Macにはドライバは必要ありません。
セットアップ
PHA-2のセットアップで試したすべてのポータブルおよびコンピュータ再生デバイスでは、実質的にプラグアンドプレイで接続できました。唯一の作業は、背面にあるPHA-2のデジタル入力選択スイッチを正しい位置を選択することでした。最初MacでDSDからWAVに移行するときに、PHA-2から若干のノイズがありました。
オーディオ設定をリセットすると、すぐにノイズが解消されました。
PHA-2のバッテリー時間はバッテリの持続時間は、デジタル接続で約6.5時間、アナログ接続で約17時間。DAC /ヘッドフォンアンプとして使用する場合はアナログと比較して半分以下になります。
PHA-2の充電中は音楽を再生することは出来ません。
なおで、据え置き型のDACとしてパソコンに接続してPHA-2を使用する場合、使っていないときに充電をする必要があります。
PHA-2側面に2つの出っ張りがあり、音楽プレーヤーを固定するエッジになります。このエッジは音楽プレーヤーを固定するように設計された2本の伸縮性のあるラバーストラップを取り付けるためのものです。
そのラバーストラップを利用すると、PHA-2にしっかりと音楽プレーヤーは固定されます。
SONYのウォークマンであるNW-ZX1やNW-F880はもちろん、iPhoneやAstell&Kern AK100もしっかり固定されます。
ただし音楽プレーヤーとPHA-2を重ねると体積も増加してバックに入れないと持ち運びは厳しいかもしれません。
また、PHA-2の重量をポータブル再生装置に追加すると、400g程度になり、組み合わせによってはそれ以上の重さになるとがあります。
デスクトップシステムでPHA-2をDACとして使用する場合は、構造的にいくつかの問題があります。
まず、今回試したAstell&KernのAK100のアナログ接続の場合のような時では、アナログ端子が出力も入力を兼ね備えているのでプリアンプやパワードスピーカーを駆動するためにアナログ出力ではなくヘッドフォンを使用するしかできません。
また、スピーカーとサブウーファーを駆動したいときなど、2つの出力が必要な場合は、PHA-2には1つのアナログ出力しかないので、ジャンパーまたはYコネクターを介して2つに信号を分割する必要があります。
音
他のDAC /ヘッドフォンアンプよりもPHA-2を選択する主な理由はPHA-2のDSD機能があるため、PHA-2を介してDSD録音を再生することができる事です。
PHA-2をDAC /プリアンプとして使用して、April Music Eximus S-1パワーアンプにaudience clairaudient 1+1スピーカーを接続して視聴した際には、ヘッドホンで視聴したとき以上に空間が広がりPHA-2の効果を実感できました。
ポータブルヘッドフォンアンプとしてはウォークマンNW-ZX1と多くの方が使用すると思われるスマートフォンのiPhoneをPHA-2にデジタルコネクタで接続して試してみました。
ウォークマンNW-ZX1直接の音と、PHA-2に接続した場合を比較すると アンプのパワーに余裕なのか、PHA-2は、PHA-1と比較して低音がおとなしい印象を受けるかもしれませんが、全ての音域でとても抑制のきいた表現を持ちます。
それ以上に音の空間の広がりははっきりと体感でき、ライブ音源などでは聴衆の拍手でに関しても微妙な位置の違いと、拍手の細かい違いがわかるような素晴らしい解析力を持っています。
アコースティック・ベース等の楽器はPHA-2による周波数拡張と音質の精度に合っているのか特に優れていました。
部屋の中に空間が広がり、遠い場所か聞いている感覚にもかかわらずボーカルの小さな動きや挙動が伝わってきます。
特に違いがわかるのは音の広がり。単体でも不満に思うことはあまりないと思いますが、PHA-2を接続するとさらに空間が広がります。
特に音の上下の音域での解像度が上がり、中域はクリアなまま表現豊かなサウンドになります。
ライブ音源やJAZZ、クラシックなどでの違いは非常に大きいと思います。
iPhoneではストリーミングのAMAZON Musicやインターネットラジオの音質を比較しました。
同じ音源をMacにDAC として接続して聞いてみましたが殆ど違いがわからないほどでした。
どちらも同じように広々としたダイナミックにそして詳細に音源を再生していました。
結論としてPHA-2の最大の弱点は重さと大きさです。
PHA-2は、今のポータブルヘッドフォンアンプと比較した場合に持ち運びに適したポータブルDAC /ヘッドフォンアンプではないかもしれません。
現にSONYのPHA-3と比較して、PHA-2は重さも無視できないほど重く、形状も丸みを帯びたPHA-3と比較すると角張っています。
その他にもコンピュータやポータブルオーディオ再生のためのポータブルヘッドフォンアンプとして、持ち運びに便利な新しいDAC /ヘッドフォンアンプ製品が着実に登場しています。
しかし、先に記載したようにSony PHA-2は多くの機能と優れたサウンドを中古で20000円以下で提供します。
その出費で確実にはっきりと音響は向上します。
ポータブルヘッドフォンアンプの入門用に購入するには最適な機種になると思います。
スペック
デジタル入力: USBマイクロB入力(のiPod / iPhone / iPad用)(ウォークマン用)、USBミニB入力、USB標準タイプA(充電&PC用)
充電時間:約7時間
出力:携帯電話(ステレオミニジャックが、唯一の3極対応)、音声入力/ライン出力(ステレオミニジャック、サポートされている唯一の3極)
アナログ入力:一つ
出力電力:約。165mW + 165mW(8オーム、10%歪み)。約。90mW + 90mW(32Ω、1%歪み)。約。25mW + 25mW(300Ω、10%歪み)
入力電圧:最大:1V RMS
外形寸法: 6.8 x 2.9 x 14 cm