海外版のeTrex20x日本語化の第二弾です。
前回はメニューの日本語化が無事完了しました。
でも、このままでは地図が英語のままなんです。
なので、今回は地図部分の日本語化(日本地図の導入)を行います。
必要な作業は
1.必要なファイルをダウンロード
2.Micro SDカードにダウンロードしたファイルを入れる
3.作成したMicro SDカードを本体に入れる
4.地図選択で新たにダウンロードした地図ファイルを選択・設定する
eTrex20xには、デフォルトでも地図が入っています。
ただ、英語表記ですし何より簡略すぎます。
詳細な地図データが欲しいところですが、購入しようと思うと何万円もしちゃいます。
そこで今回はフリーで何とかしちゃいます。
今回使用するのはOpenStreetMap
OpenStreetMap Japan
OpenStreetMapとは世界中の人が有志で制作した地図。誰でも編集でき、誰でも無料で利用できるのが特徴のフリーの地図データです。通称OSM。
編集者の多い地域はより細かく、少ない地域はそうでもないという弱点もありますが、自分で編集できるので自宅周辺がスカスカなら自分で埋めちゃえるんです。
必要なファイルの準備
では必要なファイルを準備していきましょう。
必要なファイルは1つ「gmapsupp.img」。
先ほど説明したOSMデータを、GARMIN向けに変換し公開をしてくださっている方がおりますので、今回はコチラを利用させて頂きました。
OpenStreetMap for GARMIN
May the GARMIN be with you
英語版で日本語表示をしてくれるマップデータを公開してくださっているので、とても楽ちんです。
ページ左上の「Downloads」からダウンロードページに進めます。
各言語のデータが配布されており、「高等線有」「高等線無」に分かれています。
それぞれに、二つのファイル形式「SJIS」「UFT8」があります。
そこの中から、今回は日本語の「高等線無」「UTF8」のファイルをダウンロードします。
英語版には「SJIS」は読み込めないため、「UTF8」を使用します。
高等線の有り無しはどちらでもいいのですが、細かい高等線が入ると道の線と重複して小さいモニターでは見難いので今回は「高等線無」を使用します。
ダウンロードすると、このようなファイルが入手できます。
zip形式で圧縮されていますので解凍します。
「osm_JP_UFT8_(更新日付)」というフォルダの中に「gmapsupp.img」があれば成功です。
MicroSDカードに地図データを入れる
今回は地図データをMicro SDカードに入れます。
本体メモリに直接入れてしまう方法もありますが今回はMicro SDカードを使用します。
用意するMicroSDカードは最低1GB以上。なるべく転送速度の速いヤツがいいです。
ちなみにeTrexシリーズは、最大32GBまで読み込むことができます。
MicroSDカードをパソコンに繋ぎ判りやすい様に名前を付けます。
名前は何でもOKです。
次にMicroSDの中にフォルダーを作成します。右クリックして、
「新規作成」→「フォルダー」で「Garmin」という名前のフォルダを作ります。
使用するMicroSDカードの中に「Garmin」という名前のフォルダーができればOKです。
次に先程ダウンロードした「gmapsupp.img」というファイルをMicroSDの中にある「Garmin」という名前のフォルダーに入れます。
入れるのは「gmapsupp.img」というファイルのみです。
これでMicroSDカードの準備は完了です。
MicroSDカードをeTrex本体に入れる
本体を裏返します。
Dリングを立てて反時計回りに90°回転させるとフタを外すことができます。
金具をOPEN方向にスライドさせてmicroSDカードを置きます。
金具をスライドさせてホールドしてOKです。
電池を入れたら蓋を閉じます。
これで準備完了です。
早速起動してみましょう。
地図設定を変更する
地図表示の状態から、本体左側面の「menuボタン」を押します。
「地図設定」→「地図情報」と進みます。
または、最初の画面から「設定」→「地図」→「地図情報」でも進めます。
画像のように「有効」「無効」を設定。
デフォルトの「Worldwide DEM Basemap,NR」と「Digital Globe」を無効にします。
今回の作業で入れた「OSM NIPPON」のみを有効にします。
設定し終わったら、地図を確認してみましょう。
無事に日本語表記の地図が表示されております。
これで完了です。
英語版にUTF8でエンコードした地図を入れると、新しい機種では地図を認識できない場合があります。この場合はファームダウン作業が必要となります。
この作業についてはまた後日掲載します。