12月14日といえば歴史上では元禄十二年(1702年)の旧暦なので新暦では違いますが12月14日に起きた忠臣蔵で有名な元禄赤穂事件で赤穂浪士が浅野邸に討ち入りした日として有名です。
今でも皇居(旧江戸城)に行くと、元禄赤穂事件の原因になった吉良上野介に浅野内匠頭が切りつけた松の廊下跡があります。
もともと、吉良家というのは江戸初期に昔から続いている大名家で衰退した家名を存続する目的で設立された高家に所属しています。
吉良家は戦国大名として有名な今川義元の今川家が足利氏の一門吉良家の分家になり、子供の氏真の時代に没落したのが吉良家として高家に.....
赤穂浪士の話が長くなりそうなので、本題に戻ります。
表題のパナソニックが任天堂ゲームキューブの互換機として販売したSL-GC10通称「Q」
SL-GC10の発売は2001年12月14日
ニンテンドーゲームキューブの日本での発売日は2001年9月14日なので、その2ヶ月後になります。
ゲームキューブの日本での発売当時のメーカー希望小売価格は25,000円。
SL-GC10通称「Q」の販売価格は39,800円。
ニンテンドーゲームキューブの最大の特徴は任天堂のゲーム機としては初めて、光ディスクを採用した事です。
ただし通常のDVDサイズではなくて、ディスクの直径は8センチメートルでした。
前作のNINTENDO64の失敗を反省点としてゲーム機の性能を求めるのではなくて ソフト制作者のことを考えた設計にしたことで、ソフト制作の生産性を向上しソフトメーカーからは評価されました。
ニンテンドーゲームキューブはソフトの読み込みの早さ、置き場所に困らない大きさ、コントローラーの使いやすさ、4人までの同時プレイ、などゲーム機としての基本性能には優れていました。
しかし世の中はソニーのプレステーション2が全盛で、ハード的にゲーム機として優れていてもソフトの数は少なく、ソフトが少ないといわれたNINTENDO64と同じ程度のソフトタイトルになったと思います。
なので中心として販売されるソフトが任天堂のソフトが多く、マリオやポケモンなど年齢的には高校生以上がプレーするにはニーズが合わなかったと思います。
ある意味、失敗作といわれたNINTENDO64よりも影が薄いように思います。
そして、NINTENDO64は日本ではそれほどではありませんでしたがアメリカでは好調でした。
ゲームキューブはそのアメリカでも不振でした。
そのゲームキューブの互換機として発売されたSL-GC10通称「Q」は最初から失敗する事を約束されたような機種です。
ゲームキューブの互換機なので基本的にゲームキューブで出来ることが「SL-GC10」でも可能ですが「SL-GC10」ならではの特徴もあります。
ゲームキューブは8インチのディスクですが「SL-GC10」はDVDビデオを再生できます。
光出力端子やdtsやドルビーサラウンドの5.1chなどDVD再生プレーヤーとして最低限の機能を搭載しています。
ただし、ゲームではゲームキューブがそれらの機能を搭載していないので、対応するゲームソフトが販売されることはなくAV機器メーカーとしてのこだわりも見せているようですが、余計な機能のような気がしました。
ゲームキューブには無い機能としてゲームタイマー機能もあります。
ゲームタイマー機能は「SL-GC10」で設定できる暖房器具などに搭載されている切タイマーで、時間を設定すると時間になると無慈悲にゲームが終了するという子供にとっては、それこそ余計な機能を取り付けていました。